オイルとマフラーの関係
PMの発生量とエンジンオイルの関係
ディーゼルエンジンの燃焼で発生するPMは、スス(軽油由来)カーボン(エンジンオイル由来)やオイルミスト・飛沫、未燃焼軽油などで構成されています。
PMの構成要素としてオイル由来は1/3以上を占めており、エンジンオイルはPMの発生量に大きく関わっています。そのためPMを減らし、DPF目詰まりを軽減するためには、以下のオイル選び必要です。
①粘度指数向上剤の使用が少ないエンジンオイル
②蒸発しにくい・蒸発しないエンジンオイル
エンジンの保護とDPFへの適合性を両立するエンジンオイルの品質規格としてJASOが定める「DH-2」というものがあります。
エンジンオイルに含まれる金属分を制限することで、フィルター目詰まりの進行速度を低減することができます。そのため、DPマフラー詰まりを低減するためのエンジンオイルの選定は「DH-2」認証油を使用することがとても重要になります。
エンジンオイルの添加剤
エンジンオイルには約1%金属が入っています。
上記で紹介したように蒸発してしまうエンジンオイルを使っている場合には、オイルが蒸発して残った金属はDPマフラーまで運ばれ、燃焼されますが内部に蓄積していきマフラー詰りが起きてしまいます。
アッシュ(硫酸灰)=エンジンオイルに含まれる金属(カルシュウム、亜鉛など10種類以上)という事になります。
エンジンは鋳造物(鉄)ですので、エンジンオイル内には塩基(アルカリ性)が含まれています。酸性であるススなどを中和して酸化を防ぐことでエンジンを保護する役割があります。
このエンジンオイルのアルカリが減っていくため、中性から酸性に変わる前にオイル交換が必要になります。
※酸性になるとエンジン内部が溶けていくので、エンジンが壊れます。
※オイル交換初期には分子量の小さいオイルが蒸発するため、頻繁なオイル交換はオススメしません。
| エンジンオイルの添加剤の種類 (10~30%程度) |
|---|
| ・ 粘土指数向上剤 |
| ・ 流動点降下剤 |
| ・ 消泡材 |
| ・ 洗浄剤 |
| ・ 分散材 |
| ・ 酸化防止剤 |
| ・ 防錆剤・腐食防止剤 |
| ・ 摩耗・焼付き防止剤 |
| ・ フリクションモディファイヤー |
| ・ サリシレート |
強制再生に伴うポスト噴射と燃料希釈の関係
走行中のDPマフラー再生には2種類あります。 ※ディーラーで行う強制再生とは違います。
【連続再生】
高速など排ガス温度が高いときで、通常走行においてDPFを再生できる状態。
【強制再生】
市街地走行など排ガス温度が低い場合で、ポスト噴射により酸化触媒に燃料を供給し、酸化熱によりDPFの内部温度を上昇させてスス分を燃焼すること。それでも燃焼しきらない場合は車輌停止し手動再生します。
強制再生をするためにポスト噴射をすると、エンジンのシリンダライナーに燃料がかかりオイルパンへ燃料が入っていくことで、燃料希釈が発生する可能性が高くなります。燃料希釈が発生すると、どのようなリスクがあるのでしょうか?
エンジンオイル内に燃料が入り、粘度低下に加えオイルの劣化速度が速くなり、エンジン部品に悪影響を及ぼしてしまいます。
詳しくは右に記載しております。
| 燃料希釈の及ぼす悪影響 |
|---|
| ● 粘度低下によりポンプ油圧が低下します。 潤滑個所にオイル行き届かなくなりますので、動弁等が摩耗しやすくなります。 |
| ● オイルの酸化・劣化が促進され特に鉛の腐食が促進されます。 |







